今回は【ミニチュアダックスフンド】についてです。
原産国:ドイツ
体高:胸囲30~35cm
体重:4~6kg
性格:陽気で好奇心が強い、非常に活発、やや頑固、賢く順応性が高い
なりやすい病気:進行性網膜萎縮(PRA)、てんかん、椎間板ヘルニア、熱中症
まず、“ダックスフンド“という犬種には3サイズあり、ミニチュアダックスフンドは中間のサイズになります。
3サイズ生まれた理由は獲物や巣穴の大きさ、つまりは猟のためという、小さいながらも歴とした猟犬です。
そんなダックスフンドは保険会社のランキング第5位に入っている人気の犬種です。
特徴として嗅覚が鋭く、勇敢で負けず嫌いなところがあります。
また、活発で好奇心が強く、陽気な性格です。
ダックスフンドがかかる病気としては、ヘルニアが有名です。
胴長短足でどうしても背骨に負担がかかるため、椎間板ヘルニアを好発します。
また、白い毛色の遺伝が強い場合は遺伝子疾患を持っていることが多く、進行性網膜萎縮(PRA)やてんかんなどに注意が必要です。
白毛の遺伝子が強い毛色は以下のとおり。
- ダブルダップル(両親ともダップルで、その子もダップルの場合)※
- ブルー(白っぽいグレー)
- パイボールド(白地ベースに黒や茶色など1、2色の班模様)
※ちょっと特殊というか、ダップルについて最後に詳しく書きますので是非最後まで読んでいってください。
ちょっと頑固な面もありますが、賢く順応性が高いため、躾や訓練には向いています。
しかし自立心が強いため、甘やかしすぎると飼い主のいうことを聞かなくなります。
けじめをもって接することが大切です。
ダックスフンドは元が猟犬のため、小さい割に十分な運動が必要です。
1日1時間程度の散歩の他、ボール遊びなどで遊んであげてください。
さて、上記で後回しにしたダップルについてです。
ダップルとは一般的な毛色をベースに、白い斑模様の入った毛色のことを言います。
大理石のような模様で綺麗ですが、これはダップル遺伝子(M遺伝子/マール遺伝子)という部分的な脱色を引き起こす遺伝子が作用して起こります。
ダップル遺伝子は「半致死遺伝子」とも呼ばれ、被毛だけでなく目や内臓にこの遺伝子が作用した場合、視力が弱くなったり、先天的な内臓疾患を引き起こします。
そしてダブルダップルとは、ダップル同士の交配により生まれた子犬ということであり、片親がダップルの場合以上に先天的な疾患を持っている可能性が高くなります。
そのため、ダップル同士の交配は禁止されています。
もしダップルの交配やその購入を勧めるブリーダーがいれば、犬にとっても飼い主にとっても悪質であると言えます。
ダップルを買う場合は、親犬についても確認して買いましょう。
そしてダップルを飼う場合は、可愛さだけでなく疾患も受け入れる覚悟を持って飼いましょう。
▼参考
アニコム損害:https://www.anicom-sompo.co.jp/special/breed/