今回は【キースホンド】についてです。
原産国:オランダ
体高:43cm~55cm
体重:15kg~20kg
性格:忠実、優しく愛情深い、明るく活発、攻撃性は低い
なりやすい病気:心臓病(ファロー四徴症)、てんかん、皮膚疾患、甲状腺機能低下症、股関節形成不全
キースホンドという犬はスピッツ種でポメラニアンによく似ており、ポメラニアンの祖先だと言われている大型犬です。
現在はオランダの国犬で古くから農家で飼われ、停泊する船の番犬としても活躍しました、
元々船の番犬として活躍していたキースホンドは友好的でありながら適度な警戒心を持つことができます。
明るく活発で学習能力が高く、好奇心も旺盛ですがその分注意深く敏感な性格です。
ですが攻撃的ということはありません。
家族に対しては愛情深く忠実で、とても優しい性格です。
子供に対しても、家族であればとても親しく接します。
キースホンドには先天的・遺伝的な奇形により、ファロー四徴症という心疾患が起こる場合があります。
ファロー四徴症とは、肺動脈狭窄症、心室中隔欠損、右心室肥大、大動脈の右方転移(大動脈騎乗)という4つの心臓の奇形を持つ先天的な疾患です。
特に心室中隔欠損のせいで血液の流れが変わってしまい全身への酸素供給が阻害されてしまうため、呼吸困難や酸欠による昏倒などを起こします。
その他の症状としては、口内のチアノーゼ反応や四肢のむくみ、腹水や咳などが起こります。
口内の粘膜が青紫色になったり運動を嫌がったり、常に呼吸が苦しそうだったりという症状がある場合はすぐに病院へ連れていきましょう。
その他、先天性でかかりやすいのはてんかんです。
どちらも先天性のため予防はできず、治療も症状を抑える対処療法が主になります。
また、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を引き起こしやすい犬種のため、こまめなお手入れで早めに気づけるようにしましょう。
好奇心旺盛で学習能力の高いキースホンドは、しつけやすい犬種と言えます。
ただしスピッツ種で独立心が強いため、子供のころからしっかり主従関係を築くことが重要です。
叱ってしつけると反抗心がでてくるため、褒めながらしつけるとうまくいきます。
それほど運動量は必要としませんが遊び好きのため、朝夕それぞれ30分以上の散歩の他、ボール遊びや追いかけっこなどして遊んであげましょう。