今回は【イタリアングレーハウンド】についてです。
原産国:イタリア
体高:32cm~38cm
体重:3~5kg
性格:繊細で感受性が強い、穏やかで優しい
なりやすい病気:CDA脱毛症(遺伝病)、骨折
第22位
イタリアングレーハウンドは、最古の猟犬であるサイトハウンド(視覚で獲物を見つけ走力で捉える)と呼ばれる犬種グループに属し、その中でも一番小さな犬種です。
「イタグレ」という愛称で呼ばれます。
感受性が強く繊細なイタリアングレーハウンドですが、優しく穏やかな性格をしています。
そのためストレスをためやすく、攻撃はしなくとも距離を置いたり逃走したりして身を守ります。
反面、自猟する猟犬なため頑固でマイペース、独立心もあり他の一般的な猟犬と違い人への従順さや依存心が少ない傾向も。
イタリアングレーハウンドに起きやすい遺伝子病としてCDA脱毛症というものがあり、ブルーの毛色の因子を持つ場合、ブルーの毛色部分が脱毛してしまう病気です。
毛色が薄くなるほど、または近親交配により発現率が高くなるという報告がありますが、予防の方法はなく、発症した場合は衣服により皮膚を守ることが必要です。
そして、もっと起きやすいのは骨折です。
体重が軽く跳躍力のあるイタリアングレーハウンドですがその骨の細さから骨折しやすく、若いうちからよく運動させ、筋肉をつける必要があります。
また、重くなれば必然的に足に負担がかかり骨折の原因になるため、体重の増加にも注意が必要です。
また被毛の短いイタリアングレーハウンドは暑さにも寒さにも弱く、特に寒い時期には衣類を着せて防寒する必要があります。
人への従順さや依存心が少ないイタリアングレーハウンドは「猫のよう」と評されるほど自由気ままなところがあり、しつけには根気と忍耐力、そして特性を熟知した上でのコツが必要です。
猟犬として特に走ることに長けたサイトハウンドであるイタグレは、気候のいい時期は朝夕30分~1時間程度の散歩が必要です。
しかし暑さと寒さに弱いため、夏場は涼しい時間帯の短時間の散歩と室内での運動、冬は室内での運動と、大丈夫そうであれば十分温かい恰好をさせたうえでの短時間の散歩をさせるといいと思います。
首輪は抜けてしまうので、ハーネスタイプにすると安心です。
▼参考
アニコム損害(ランキング):https://www.anicom-sompo.co.jp/special/breed/