今回は【オーストラリアン・ケルピー】についてです。
原産国:オーストラリア
体高:46cm~51cm
体重:11kg~21kg
性格:穏やかで従順、賢い、活発で陽気、用心深く警戒心が強い、争いごとを好まず友好的
なりやすい病気:進行性網膜委縮(PRA)、小脳変性症、股関節形成不全、拡張型心筋症
オーストラリアン・ケルピーは牧羊犬としてオーストラリアで活躍する犬種です。
最近ではドックショー出場を目的とした「ショータイプ」と作業犬として働くことを目的とした「ワーキングタイプ」に分けられますが、基本的な外見の特徴は同じで、毛質や毛色、サイズの詳細に違いがあるそうです。
オーストラリアン・ケルピーは牧羊犬らしい活発さと俊敏さを持ち、仕事や遊ぶことを生きがいとする犬種です。
飼い主や家族が大好きで服従心が高く、繊細かつ判断力に長けています。
争いを好まず協調性もありますが、自分が認めた相手以外には距離をおきます。
また、牧羊犬のため警戒心は強く、普段は大人しくあまり吠えることもありませんが見知らぬ相手や不信感を持った相手に対しては吠えるなど、番犬としてとても優秀です。
タフで体力のあるオーストラリアン・ケルピーですが、かかりやすい病気がいくつかあります。
進行性網膜萎縮は目に関する遺伝疾患で、網膜に異常が出て、視力低下や悪化すると失明にまで至ります。
小脳変性症は小脳が正常に働かなくなる病気で、歩き方などに異常が出ます。
拡張型心筋症は、心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きが悪くなる病気です。
原因は不明で、失神を起こしたり悪いと死に至ることもあるため、失神を起こしたときはすぐに病院へ連れていきましょう。
股関節形成不全も起こしやすく、原因として肥満もあるため運動と食事管理を怠らないようにしましょう。
オーストラリアン・ケルピーは飼い主に対する忠誠心、服従心がとても強く物覚えもいいため、しつけは難しくありません。
幼犬の頃から飼い主との主従関係をしっかり教えることが肝心です。
オーストラリアン・ケルピーは元々牧羊犬で、仕事中毒と言われるほど活動的です。
それはワーキングタイプだけでなくショータイプでも変わりません。
タイプに関わらず、ランニングを交ぜた散歩を最低でも1日2回1~2時間以上と、可能な限りドッグランなどで自由に走り回りれるようにしてあげましょう。
他の犬種に比べても脚が速く、例えしつけが完了していても好奇心からどんどん遠くへ走ってしまう可能性が十分あるため、絶対にオフリードにしないようにしましょう。