今回は【チャウチャウ】についてです。
原産国:中国
体高:48cm~56cm
体重:18kg~27kg
性格:冷静で警戒心が強い、頑固、マイペース
なりやすい病気:緑内障、瞼腱内反、まつ毛の乱生、アレルギー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、天疱瘡、苔癬化による脱毛、癌(消化器)
しかめっ面と青い舌、ライオンのような豊かでふわふわな被毛が特徴のチャウチャウは元は猟犬として使役されていましたが、のちに繁殖目的が変わり、猟犬の他、番犬や食肉用、その豊かな毛から毛皮用にと繁殖されてきました。
警戒心が強く冷静で、とても頑固なところがあります。
独立心が強くマイペースで、よそよそしく見えることもありますが飼い主に対しては忠実です。
チャウチャウは気を付けるべき病気の多い犬種で、常日頃のセルフチェックの他、定期的な健診が必須になります。
まずは眼病です。
潰れたような瞼で目の小さなチャウチャウは眼病の発生率が高く、瞼腱内反(瞼の縁が目の中に入り込む症状)やまつ毛の乱生(まつげが目の中や外など不規則な方向に向かって生える)による目の傷ができやすく、緑内障にもかかりやすいです。
また、胃がんなどの消化器系のがんの発生率が非常に高く、早期発見のため食事や普段の様子のチェックはもちろん、獣医師による健診も定期的に受けましょう。
被毛が厚く、内分泌疾患や免疫疾患が起きやすいチャウチャウは、皮膚の異常も起こりやすく、アレルギー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、苔癬化などによる脱毛が起きます。
痒そうにしていたりする場合は早めに病院を受診しましょう。
チャウチャウは飼い主には従順なので、犬が飼い主と認め良好な信頼関係が築けてさえいればしつけはそれほど難しくありません。
しかし、飼い主として認められなければ全くいうことを聞かなくなるので注意が必要です。
そのほか問題行動を減らすため、子犬のころからしっかりしつけて服従性を身につけるとともに、色々な人や犬と触れ合うよう、色々な場所へ連れていくことで社会性を身に着けることが重要です。
大型犬に分類されるチャウチャウですが、大型犬としても小さく、また繁殖目的の背景からあまり運動量は必要ありません。
散歩は1日1~2回で、犬の様子を見ながら連れていきましょう。