今回は【シェットランドシープドッグ】についてです。
原産国:スコットランド(イギリス)
体高:35cm~41cm
体重:7~12kg
性格:活発で感受性が強い、繊細、賢く飼い主に忠実、警戒心が強い
なりやすい病気:コリーアイ症、皮膚疾患、甲状腺機能低下症、角膜ジストロフィー、てんかん
28位
シェットランドシープドッグは通称「シェルティ」と呼ばれ、牧羊犬として活躍していました。
ふっさふさの毛とシュッとした顔つき、半折れの耳が特長です。
賢く、理解力と自己判断力に優れたシェルティは、飼い主に従順で勝つ運動能力が高いため、ドッグスポーツなどでよく上位に入る犬種です。
活発で遊び好きですが感受性が強く、家畜から畑を守っていたこともあり警戒心も強いです。
そのため繊細で神経質な面があり、家族には愛情深く温厚ですが、他人や他の犬に対しては追い払おうと吠えることもあります。
シェルティは皮膚が弱く、被毛の手入れを怠ると様々な皮膚疾患を発症します。
毎日のブラッシングなどで被毛と皮膚を清潔に保ちつつ、皮膚の状態を見ながら症状が出ていないか注意しましょう。
コリー種のかかりやすい先天性の目の遺伝性疾患にコリーアイがあります。
コリーの血が入っているシェルティも、コリーよりは軽度であることが多いですが、かかりやすい病気であることには変わりません。
症状には個体差があり、重症になると失明してしまう病気ですが現在効果的な治療法は確立されていません。
また、動作が鈍くなったり、食事を変えていないのに体重が増えたり毛が抜けたりする甲状腺機能低下症というにかかりやすく、発症した場合は投薬治療が必要です。
そのほか、てんかんにもかかりやすい傾向にあるので注意が必要です。
定期的な健診を受けさせるようにしましょう。
前述したとおり、シェルティは賢く理解力があるため、しつけにはそれほど苦労しない犬種です。
しかし賢いからこそ、しつけのやり方を間違ってしまうと狡賢くなり飼い主の言うことを聞かなくなってしまいます。
シェルティのしつけは、子犬のころからの主従関係の構築が何よりも大事です。
シェルティは体格のわりに体力があり、朝夕それぞれ30分以上の散歩が必要になります。
ゲームや訓練を交えて運動するのも〇。
運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えに発展することもあるので十分な運動をさせるよう心がけましょう。
牧羊犬には、ボーダーコリーのように家畜の周りを走り、集めて誘導・移動させるタイプと、シェルティのように牧草地に隣接する畑などに侵入して畑や作物を荒らさないように警戒し吠えるタイプがあるそうです。
▼参考
アニコム損害(ランキング):https://www.anicom-sompo.co.jp/special/breed/